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リセット~running start again~

第3章 side 私


「じゃ、おじいちゃんお大事にね。なにか必要なものがあったら連絡してね!携帯の番号はこれに書いてあるから!」

田崎 「すまんのぅ。助かったぞ。ありがとう。」

私はおじいちゃんに別れを告げて帰路につき、自宅へ帰った。

今日は兄さん帰らないんだね。
当直か・・・もしくは、呼び出しかな。
きっと病棟で何かあったのかもしれない。
私一人だ。
甘えてここに一緒に住んでいるけど、そろそろ私も一人暮らしを考えなきゃかなー・・・?

兄さんは彼女がいるみたいだし、ここにいてもいいよって言ってくれてるけど、ただでさえ少ない休みで忙しいのに、自由に彼女を家に呼べないのは嫌だよね。
大学卒業したら職場の寮に入るしそれまでとは思ったけど・・・

お姉ちゃんに相談してみても、「カズがいいって言うならいいんじゃない?嫌ならとっくに言ってるよ。一緒に家を探してくれるなり、仕送りの一部を助けたり・・・行動力は半端ではないからね。」って言われたっけ?

私には兄が一人いる。姉は島根にいる。
姉のみひろは島根で保育士をしている。
結婚して子どもが2人いる。
私は20代でおばさんです。

兄の和幸は都内の大学病院で医者をしている。
まだまだ若手なので病棟を駆けずり回ってるとか。
彼女がいて、時期が来たら結婚するのかな?

両親は島根にいる。
私が小学生の頃転勤で移住してから、気に入ったようでそこにずっといる。
高校生3年生の時、訳あって関東の高校へ転校した。こっちに来る際は、兄の家に置いてもらえることになってそこから高校に通った。
そして、現在に至る。

って生い立ちを回想してる。

これは、清瀬君に会ったせいだな。
思い出したくないことまで出てくるよ。
あぁ、何て日だ。
忘れていたのに、忘れたいことなのに。

一人晩酌でもしよう。
お気に入りのグレフルサワーでも飲もう。
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