リセット~running start again~
第12章 発熱
私はみんなより一足早く夏休み入りました。
過酷な実習スケジュールを乗り越え、解放感に溢れていた。これで本格的に練習に身が入る!
キング 「もう夏休みかよ!羨ましいなぁ」
神童 「とはいえ、遊んでいたわけではないですし、しかるべきだと思いますよ。」
ニコチャン 「あんまり寝てねぇみてぇだったし。大変なんだろ。いつも夜遅くまで電気ついてたからよ。」
ユキ 「おかげで、目の下のクマが出てるな。」
「いろいろどうも。一足早く入った分、できることをやるよ。マネージャー業も腕がなりますね!」
トラックに皆が集合し、走り始める。
今日は土曜日ではなちゃんも一緒だ。
タイムを測ったり、声かけしたり。
(何かゾクゾクする。寒いなぁ。)
「ねぇ。はなちゃん、寒くない?」
はなちゃん 「えっ?いや、寒くないですよ?」
「だっ、だよね!汗が冷えたのかも?」
そう最初はその程度だと思った。
清瀬 「じゃあ、午前のラストはインターバル走やって、流しだ。グループで別れて。」パンパンと手を叩いて誘導する。
走りの終盤になる頃。
そろそろと、女の子たちはアオタケに戻る支度を始める。
練習が終わり、ぼちぼちアオタケへ帰る。