第10章 honey.10
……苦しい。
頭がおかしくなりそうだ。
「っ…ぅ…ひっ…!」
イきたくてもイけない。
吐き出したい熱を吐き出せずに押さえつけられている俺自身がドクドクと脈打っているのが分かる。
「ほら。イきたいでしょ?…俺にお願い出来たらイかせてあげる」
「はっ…はぁっ。…ん、…ぁっ」
誰が言うかと言葉にならない思いを伝えるように変態教師を睨む。
「ふふっ。ゾクゾクしちゃうね。その鋭い目つき…でも我慢出来なくて涙が流れると尚更いいよね」
「はあっ…はっ…はっ」
涙袋をつ、と指先でなぞりながら変態教師は俺の根元を握った手で先端の割れ目にグリッと刺激を与えた。
「ひあっ!!やっ、ああ!!!」
与えられた刺激と共にぽろっと瞳から涙が零れる。
それを見て嬉しそうに笑った変態教師は、俺の涙を湿った赤い舌でぺろりと舐めとった。