第6章 ※夜這い星の褥※
キリカが子供のように、あどけない笑みを浮かべた。春風のような柔らかい笑み。外道に堕ちた己には眩しずきる笑みだと、黒死牟は思った。
「私の願いは巌勝様とずっと一緒にいる事です。巌勝様の願いは何ですか?」
「私の望みか・・・」
キリカの無邪気な問いかけに、黒死牟は刹那、遠い眼差しを向けた。再び、キリカを見つめる。
己の望みは誰よりも強くある事。負けぬ事。そして何より・・・。
「おまえと同じだ・・・。とこしえの刻をおまえと過ごしたい・・・」
「巌勝様・・・」
しがみついてきた身体を黒死牟は愛おしげに受け止めた。静かに床に横たえていく。
「また・・・、啼かせてやろう・・・」
頬を恥ずかしげに上気させたキリカが黒死牟を見上げた。先ほど激しく交わったばかりなのに、身も心も黒死牟を求めていた。
「んっ、あぁっ・・」
乳首と秘所を同時に責められた。黒死牟は絶妙な緩急をつけながら、キリカの身体を再び絶頂へと導いていく
キリカの双眸は艶かしく濡れ、唇からは絶え間なく喘ぎ声が零れ続ける。
「おまえのその顔・・・、たまらぬ・・・。もっと・・・、よく見せろ・・・」
黒死牟の囁きがキリカの耳をなぶった。その間、指は秘所の蕾と花弁をする休みなく弄り続けている。大量の蜜で溢れた秘所は、より快楽を得ようと黒死牟の指を淫らに締め上げた。
「指だけでは物足りぬか・・・」
何処か意地悪く、愉しげな声音はキリカの羞恥心を溶かしていく。
「巌勝様・・・、私っ、もう・・・」
キリカにねだられ、黒死牟は張り詰めた先端を秘所に宛がった。焦らすように、ゆっくりと前後に擦り付ける。溢れる蜜が絡みつき、奥まで誘い込もうとするが、黒死牟は耐えた。
ひたすら焦らして、キリカの反応を伺う。
「あっ、んっ、早くっ・・・」
「くっ・・・、そう急かすな・・・」
蕩けきった花弁の誘惑に負けた黒死牟が腰を突き入れた。キリカは待ちわびた感触を歓喜の声と共に迎え入れる。
「あぁっ、あんっ・・・」
「キリカっ・・・」
胎内を黒死牟のもので埋め尽くされる。
力強い感触をキリカは声を甘く震わせながら全身で味わった。