• テキストサイズ

月神の恋人 【鬼滅の刃 黒死牟 R18】

第6章 ※夜這い星の褥※


「まだだ・・。キリカ・・・、もっと啼かせてやろう・・・」

黒死牟は思わず吐精しそうになるのを何とか堪えた。

キリカの腿を担ぎ、それぞれを己の肩に載せた。そして、のし掛かるように身体を押し付けながら勢いよく貫いた。

「ひぁっ、」

再び快楽を煽り立てられ、キリカは黒死牟の身体にしがみついた。黒死牟の動きに合わせて腰を揺する。

「巌勝様っ、もっと・・・、あぁっ、んっ・・」

キリカの悩ましい喘ぎ声に応えるように、黒死牟の動きがますます激しくなっていく。濡れた音、肌と肌がぶつかり合う音が辺りに響いた。

「キリカっ・・、」

吐精を促すような、きつい締め付けに耐えきれず、黒死牟が精を放つ。溢れんばかりの吐精を受け、キリカもまた三度目の極みを迎えていた。

「・・・っ、・・」

繋がったままの二人の荒い吐息が夜風に溶けていく。

どちらも互いを離そうとしない。肌を重ね合い、指を、足を絡めあい、まるで互いの存在を確認し合うかのように。

「・・・・」

キリカが、ふと目を開けた。己を覗き込んでいる黒死牟と目が合う。

「巌勝様・・・・」

包み込む温もりに安堵し、柔らかく微笑んだ。

自分は幸せだと思った。今まで求めていたものは、ここにある。揺るぎない存在に愛し、愛される。

それを実感した所為だろうか。涙が頬を伝った。

「どうした・・・?」と黒死牟が気遣わしげに問いかけてきた。

「分かりません。何故か、急に・・・」

言いながら、急いで目を擦る。

「私、幸せです。幸せ過ぎて怖いぐらいです・・・」

「キリカ・・・、私もだ・・・」

「本当ですか?嬉しいです・・・」

逆上せるような嬉しさが心に満ちる。ぎゅっと、黒死牟の手を握った。黒死牟もキリカの手を握り返す。

(でも・・・・)

キリカの表情が、ふと翳る。そして、僅かに視線を反らした。

「キリカ・・・、どうした・・・?」

「な、何でもありません・・」

「私の前で・・・、隠し事をするのか・・・」

「そういう訳では・・・」



















/ 123ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp