第2章 「交流と合流」
→食べない。
ここは、何が何でも食べないようにしよう。
こんな料理を食べたら、死ぬか人間じゃなくなる。
「「タベロ!!タベロ!!」」
2匹の犬が、騒ぐ。
俺は、歯を食いしばって怒りの混じった声で言う。
「絶対に食べない!!誰が食べるか!!」
骸骨と2匹の犬の動きが止まる。
息を呑み席を立つ。
(もしかしたら、今がチャンスかもしれない。)
そう思い、扉の方に体を向けようとしたとき…………。
俺の左足に、強い衝撃を受け体が傾く。
慌てて、テーブルの上に何かあった物を掴むが………。
結局は、床に座る形となった。
「っ…………い……なんだ……。俺の………足が………。」
左足が無くなっていた。
そこから出る大量の血。
1匹の犬が、クチャクチャと音を立てながら、口を動かしている。
その犬の口には、赤い液体………血が付いていた。
これでわかった話だ。
俺の足を喰った犬だという事を………。
段々と…………意識が薄れていく。
その時……手元にあの1枚の紙があった。
『食いたければ、食え 食いたくなくても、食え』
僅かな意識で考え……答えがわかった。
(………結局は、食えという話…か……。)
そのまま意識を失った。
→BAD END