第4章 「出口を探そう」
そして、暫く走ってお互いに、息がかなり上がっていた。
私と賢厘は、足を止めて呼吸を整える。そして、ふと顔を上げると…………。
目の前に、一つの扉があった。その扉に驚きのメッセージが、書かれていた。
その内容とは…………。
『どちらかの命を、この扉に捧げよ。』
それだけだったのにも、関わらず…………。とても、重々しい言葉だ。
私と賢厘は、お互いの顔を見る。その扉の前には、一本のナイフが置いてある。
「こ、こんなの……出来ねぇよ……。」
賢厘の震える声が、私の耳に入る。別の方法があるのではないかと、思って周りを見ると………。
「け…………んり…………。」
私は、なんとか彼の名前を呼ぶ。その状況とは、私達が逃げられないように、周りには骨が剥き出しの犬。
骸骨………そして………鎧のモデルが居たのだった。
勿論、彼自身も驚いていた。
どうする?
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