第2章 ありえない
「・・・は?」
(俺の坂本城??)
涼香の頭は「?」で埋まった
(坂本城といえば、あの明智光秀が築いた城、だよね・・・まさか!!)
1つの考えを思いつき、勢いよく
「も、もしかして明智家の方ですか・・・?!」
少し興奮気味で問う涼香に、少し驚きながらも男の人は答えた
「あぁ、そうだが・・・」
「ええぇっ!?本当ですかっ!!」
(すごいすごいーっ!!)
途端、涼香の頭は喜びで染まった
「織田信長」ファンの涼香にとって、「明智光秀」は重要な人物の1人だ
「あのっ、お名前をお聞きしてもいいですか・・??」
(やっぱり、「光」か「秀」が使われた名前とかかな・・?!)
・・・そんなことを想像していると。
「明智光秀、だ」
「ほぉ・・・!!明智光秀さん!・・・っん??」
(え、同名?!まさかの光と秀のダブル?!)
予想外の名前に戸惑う涼香
「め、珍しいですね、先祖と同じ名前だなんて」
「先祖?いや、俺以外には居ないが・・・」
(どうゆう事だ・・・?!)
例え自分の家系、先祖に興味が無かったとしても、明智光秀を「聞いたことがない」なんてことはないだろう・・・。