第2章 ありえない
「今は・・・1582年だ」
(っ!!)
「せ、んごひゃくはちじゅうにねん・・・?!っ、ということは」
到底信じられない
が、間違いなく涼香は、自分の考えていた可能性が事実だと認めた
「・・・光秀さん、簡単には信じられない事だと思いますが、年を聞いて確信しました。・・私、この時代より約500年先の時代の者なんです・・・」
「なっ・・・」
(そうだよね・・・そりゃ驚くよね、それに信じてもらえるかどうか・・・)
「・・・なるほどな、どうりで出会った時のアイツと同じ、見たことの無い格好をしている訳だ」
「えっ・・・?」
謎が解けたと言わんばかりに、納得している様子の光秀に戸惑ってしまう
(なるほどって、何が・・?アイツとは誰??というか!!)
「しん、じてくれるんですか・・・?!こんな突拍子もない話っ」
「なんだ、疑って欲しかったのか?・・・まぁ、普通なら信じないな。だが、俺は一人、お前のように500年先の世から来たという娘を知っている」
(・・・え、)
「他に居るんですか!!ど、何処にっ」