第4章 好き…なのかな?
涙が止まらない
西「僕以外誰もいないから泣きたいだけ泣いていいよ」
芸能人とマネージャー
支えるのはマネージャーの役目なのに…
本当に優しいんだな
しばらくしてようやく涙は止まった
西「落ち着いた?」
『はい、すみません。』
西「謝らなくていいよ。」
戻れる?って聞かれたけど、多分今戻ってもまた泣いてしまうから首を横に振った。
その時江口さんが私達のいる部屋に入ってきた。
江「宏太朗、ちょっと外してもらっていい?」
西「しょうがないですね〜」
『えっ………。』
2人きり……
すごく気まずい
江「あの、さっきはごめん。」
『いえ、私こそいきなり泣いてしまってすみません…』
江「謝らないで!僕が悪いんだ……。」
『え……?』
江「誤解されるような言い方したよね…。」
そう言って目線を合わせるためにしゃがんでくれた。
江「今は付き合ってないからっていう意味で当たり前って言ったけど、別に好きじゃないって事では無いからね…?」
『……?』
江「えっと、、そこで首を傾げられても……笑
結構恥ずかしい事言ったんだよ?
分かりやすく言うと……
僕はきぃちゃんの事が好き…。
だから僕と付き合ってもらえませんか?」
『えっ……///』
私の事が……好き?
本当に?
江「すぐに返事はいらないから…よく考えてね…?」
『はい…。』
マネージャーと声優の交際
これは許されるのだろうか
下手をすれば江口さんが叩かれる
良くない事ばかり考えてしまう
どうしたらいいんだろう。
その日の夜ご飯は江口さんの家でご飯を頂くことになった。
と言っても宅飲みである。
私は車を運転しなければならないのでジュースで我慢……
江口さんは本当にお酒が強い
ずっと飲んでいるのに顔色ひとつ変わらない
お酒が強い男性って素敵だな……。
西山さんと斉藤さんは結構酔っ払っていてよく分からないことを2人で話し始めた。
そんな2人の相手をしている間に気づけば江口さんはベランダにいた。
『タバコですか?』
江「うん。タバコを吸う人は嫌い?」
『体に悪いのであまり吸わないで欲しいですけど、そこまで嫌いではないですね』
江「そっか…。」
それ以上は何も話さなかった。