【読切短編】ルール ルーム 〜◯◯しないと出られません!〜
第2章 カカシ先生といっしょ
私が口付けに応えた事がよほど嬉しかったのか、彼はより激しく私とのキスに没頭した。
そして、また彼の下半身が熱を持ち腫れていて…。
私の下腹部に押し付けられている。
「…は、…●●、もっと…。もっと、君が欲しいよ」
キスの合間の囁きは、私の下半身に疼きをもたらした。
『っ…、カカシ…先生ぇ』
酸素が足りなくなって、ぼんやりとしてくる頭。が、
彼が頭を傾けて角度を変えた時に、私はなんとか捉えた。
『……』!
彼の背中側の壁に、書かれてある文字を。
これは…間違いなくこの部屋の指令。
【口付けを交わせ】
…そういう事らしい。
ここが噂通りの部屋なのだとしたら、いずれ私達は脱出が出来るだろう。
指令はクリアした。おそらく、私とカカシのこのキスが終われば…。この部屋の呪縛から解放されるのだろう。
でも…
今は、もう少しこの幸せな時間を 堪能していたい。
私が見事に指令を見つけた事は、もう少し彼には黙っていよう。
そしてここから出られたら、たまには私からも彼に伝えてみよう。
私も貴方が好きみたいです、って。
密かなるそんな決意を胸にそっとしまって、私はゆっくりと…彼の背中に腕を回した。