第8章 二日酔い
江口side
朝まで飲んじゃおう!!!
そう言った事を数分後に後悔した。
彼女はお酒が弱い。
その事は付き合う前から知っていたはずだ。
斉「拓也さーん、そろそろヤバいんじゃ無いですかー?」
『大丈夫れすよ!ピンピンしてましゅ!!』
確実にダメなやつじゃん。
絵に書いたような酔っ払い方するのかこの子…。
前とはまた印象が違うけど、心を許したって事なのかな…?
そうポジティブに考えよう……。
江「きぃちゃん!ほら、もう行くよ!!」
『えー!まだ飲めましゅよ!!!』
江「いや、もう呂律回ってないからダーメ!」
『ぶーぶー!』
西「僕達も手伝いましょうか?」
江「いや、大丈夫!1人で運べるよ!」
僕は彼女をひょいっと持ち上げて、お姫様抱っこってやつかな…?彼女をベッドまで連れていった。
江「よいしょっと…ふぅ」
『拓也くん……お水欲しい…。』
さっきとは違う、ちょっと潤んだ目で僕を見つめてきた。
ヤバい……。
江「すぐに持ってくるから横になってていいよ!」
コップに水を入れて持っていくと嬉しそうに飲んだ。
お水を飲み干すと
『ねぇ、キスしちゃ…ダメ?』
頑張れ理性
江「どうしたの?」
じっと見つめてくる彼女に僕は負けた。
チュッ
彼女は名残惜しそうだったがこれ以上はダメだ。
そんな気がした。
西「ぱいせーん遅いですよ〜」
斉「いやらしい展開にでもなりました?笑」
江「そ、そんなんじゃないよ…!」
斉西「「ふーん」」
江「ニヤニヤするなー!」
それから3人で飲んでいると2人は撃沈した。
はぁ、1人で飲んでても寂しいし僕も寝るか……。
気づけば朝だった。
きぃちゃん起きたかな…?
そう思い寝室へ向かった。
『いてて』
江「お!起きたか〜?」
こりゃ二日酔いかな…?
『あの、昨日の記憶ほとんど無いんだけど、私何もしてないよね?』
えっ覚えてないの!?
江「あ、うん……」
今言ったら怒るかな……?
『えっ何でそんな微妙な反応なの!?やっぱり何かした…っ いてて』
言わなくても怒るのか…。
とりあえずお水を飲ませた。