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【アクナイ】滑稽でも君が好き【短編】

第2章 拝啓、ロボットさんへ【イグゼキュター】



サンクタ族とは、基本的にマイペースでこちらの話を聞かないで相手を振り回す種族なんだと思っていた。

代表例があの白黒天使、アドナキエルだ。
今朝も私の部屋を訪れては勝手にドアを開けて入って来て、さも自分の居場所だと言わんばかりにベッドに眠る私の横に入ってこようとしてきた。
それを、アドナキエルの頭頂部を片手で抑えて阻止する。


「…今何時だと思う?」

「さあ?8時ぐらいでしょうか?」

「4時だよふざけんな帰ってよ!!!」

「あぁー寒いですから早く入れてください」

「煩い入って来ないでひゃあああああああ!?」


冷えた廊下を歩いて来ていたのか、すっかり冷え切った指先が無防備な私の腹を撫でる。クツクツと楽しそうに笑う声が背後で聞こえた。

エクシアも大概だが、コイツがサンクタの中ではトップクラスにやばい奴なんだと思っていた。

今日、この日までは―――――


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