第6章 VSジェミニストーム
途中、一之瀬が宇宙人の癖を見抜く。
そうすることでボールを奪える確率がぐんと上がる。
一之瀬から吹雪へのパスが通る。
今まで散々人にはパスせずに自分で決めていた吹雪だ。パスするとは考えなかったのだろう。宇宙人は吹雪の方へ集まり、染岡がフリーになった。吹雪から染岡へのパスが通り、染岡の新必殺技、ワイバーンクラッシュが決まった。
その後、円堂もシュートを止め、吹雪のエターナルブリザードが決まる。2-1。試合終了。
雷門イレブンはエイリア学園に勝ったのだ!
みんなで勝利の喜びを分かち合う。
「んだよ、俺いらねぇじゃん」
椿は笑う。
「そんなことないよ。特訓のときにきーくんがいたからエイリア学園のディフェンスを抜けたんだ。ディフェンスだけで言ったらきーくんの方が上手だもんね。」
吹雪に言われて椿は自分の存在に意味があったのだと認識し、喜んだ。
「お前たちは知らないのだ。本当のエイリア学園の恐ろしさを。我々はセカンドランクに過ぎない。我々の力など、イプシロンに比べれば…」
レーゼが喜ぶ雷門イレブンに言い放つ。
その時、黒い霧と共に声が響いた。
「無様だぞ、レーゼ。」
先程響いた声の主、デザームがジェミニストームに向けて黒いサッカーボールを蹴る。それが光るとジェミニストームの姿は無くなっていた。
エイリア学園ファーストランク、イプシロン。
それが彼らのチーム名。
エイリア学園との戦いははまだまだ終わらない。