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【R18】Querer【創作BL】

第27章 恋人 *












俺と、付き合ってくれないか?










長瀬は俺の目しっかりみて、
そう言った。

聞き間違えることなんてないのに
実感がない。








「ほん…と…?」








嘘ではないほど胸が絞め付けられた。

温かくて、
溢れてしまいそうで、
受け止め切れない。








「長瀬にとって、俺は…なに?」








意地悪かもしれないけど
ちゃんと聞きたい。

言ってほしい。

俺が一番欲しい言葉。








「好きだよ。湊」



「…っおれ、も…」








長瀬の顔が
だんだんと大きく、

視界に収まらないほど近く。








「俺も。俺も長瀬が好きだ…っ…」








唇がぴたりと重なった。

しっかりとした
太く逞しい腕が包み込んできた。





これ以上ないくらい長瀬が近くにいる。










(長瀬……)










これからはもう我慢しなくていいんだ。



気持ちを隠す必要もなく、
友達以上のことも。

溢れ出す想いとともに
いますぐ抱いて欲しいとばかりに
長瀬の背中に腕を伸ばした。


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