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【R18】Querer【創作BL】

第24章 初デート





先生は生徒の前だから
良い人ぶっていたのだろう。

自分の身に降りかかるとは思ってなくて
困惑しているんだ。





「先生…、別に良いんです。
結果じゃなくて…
先生に、

言えただけで満足だし…」



「あぁいや…そうだったのか。
ごめんな。
気付いてやれなくって。
あと、あんまり上手いこと言えなくて。

女子生徒になら
冗談っぽく告白されたことはあったけど…」



「いいんですよ。
俺も、冗談っぽくしてもらった方が
…ラク…だし…」





好きになった途端、失恋確定。



ゲイがノンケを好きになるって
こういう事なんだ。

幼稚園の時も
小学校の時も
今だって…叶う未来なんてない。

答えなんて決まってる。





「先生…。
これ以上好きにならないから、

また明日も…来ても平気ですか…?」



「……平気、ではないけど。
人から好きって言われるの
やっぱ嬉しいしな。

急に態度改まったりしないし、
誰にも言ったりしない。

角は…その、
あんまり良い返事は出来ないけど
今まで通り接していいんだな?」





初めから諦めていた告白だ。

コクンと頷いて
滲んで流れそうな涙を拭き、
相談室を後にしたのだった。


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