第15章 帰る家
あの後、歯止めがきかず
5回も中出しをしてしまった。
湊の意外な性癖も分かったが
2つ年上の俺のほうが
性欲や精力が上回っており、
…ぐったりと湊はベッドに伏せていた。
「すびません…。体力無くって…」
「いや、俺も悪かった。
嬉しくて湊の体力をかえりみず、
無茶させてしまった。すまん」
「何からなにまですみません…。
俺ん家なのに、
主任をまた台所に立たせてしまって…」
俺は冷蔵庫のなかをみたが
寂し過ぎるほど何も入っていなく、
米と卵、
半端な野菜があったので
油を引いたフライパンを回していた。
「料理とか掃除は結構好きなんだ。
湊の口に合うかは分からんが、
もう少しで完成する」
「あのときのうどん、
すごく美味しかったですよ。
…俺も、
主任に美味しいもの作ってあげたいです…」
「なら日曜日にでも一緒に作るか?
俺好みになるまで扱いてやるぞ」
湊と両想いになったのだ。
恋人同士になって、
一緒にいる理由探しなんて
これ以上のものはない。