第9章 濁音 *
勢いよく飛び出した精液は
自分の顔まで及んで汚してきた。
最悪だ。
だからいつもSEXする時は
勢いのある頭頂部に
コンドームを被せているのだ。
勢いだけでなく1回量も相当多い。
ドバドバ大量に出てきた白濁は
顔やらワイシャツやら
自分の精液でびちゃびちゃになってしまう。
「フー…ォヴッ…ハァ…っ」
思いきり射精できてほんの少し楽になる。
けれどまだ、
長瀬は電マが離してはくれない。
「お、おぉ…すごい!!
潮吹いたのかとびっくりしちゃいました。
こんな才能をお持ちだったなんて…。
牛垣さん、エロすぎですっ」
「ッフ……グゥ…もうッ、やめっン゛ンッ」
強振動を与えられ過ぎて、
熱いよりもムズ痒い。
しかし、そのムズ痒さも
媚薬によって感度に変換されていってしまう。
「はははッ、
自分の精液で大乱交した後みたいですねっ!
こんなに精液出しちゃって
AVにご出演されてたんですか?
見たかったなー。
ねえ、牛垣さ~ん」
「ヤ、メロォ…!!ふグゥッ」
強制的にまたイかされる。
異常な高ぶった身体で。
媚薬と強すぎる電マの振動で。
「ャ、メ゛ェッ、グッォオッ」
「イイ顔ですねえ。
狂い咲きそうなくらい苦しそうだ。
ツライですか?ヤメテほしいですか?
だったら俺の下の名前呼んでください。
そしたら考えてあげますから」
「ぐフゥ…ッ」
下の名前を呼んだって解放するわけなどない。
俺が残った力で睨みあげると、
長瀬はますます不気味な嗤いを立てた。