第11章 始動
咲弥を探していた西谷は玄関の外にいる咲弥と烏養を見つけ二人に見つからないように隠れて様子をうかがっていた…
田中「いた!のや!って何してんだ?」
バタバタバタバター…
西谷がゾロゾロ追いかけてきた皆に静かにするように言って外を指差した
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《咲弥+烏養》
繋心「こんな時間に1人で何やってんだ?」
咲弥「ん?繋ちゃんこそ…」
繋心「俺はこれだよ」
咲弥「タバコ…やめればいいのに…」
繋心「うっせー。っつーかなんか悩んでんのか?」
咲弥「悩んで、ないよ」
繋心「じゃあ焦ってんのか?」
咲弥「分かんない…なんで?」
繋心「なんか焦ってるよーに毎日みえるから」
咲弥「そう?」
繋心「…清水と比べてんのか?自分の事…」
咲弥「いなかった時間が埋まる訳じゃないのにね…埋まらないって分かってるんだけど……やっぱりその埋まらない時間が辛い。皆とずっと一緒にいれたらよかったのにな……」
繋心「……まぁ、高校3年間っつーのは人生で一番濃い時間だって俺も思う。埋まらねーもんはしゃーねぇ!だから残りの時間を大事にしろ…」
咲弥「うん…」
繋心「お前さぁー…」
咲弥「なに?」
繋心「3年の誰か好きだろ」
咲弥「へっ!?な、何急に!」
繋心「青春だなwま、誰でもいいけどよw」
咲弥「なんで…分かったの…?」
繋心「なんとなく?wお前は道…間違えんなよ…?」
咲弥「それ、繋ちゃんに言われたくないんどけど…」
繋心「うるせー。でも後悔だけはすんな」
咲弥「繋ちゃん。やっぱり後悔してるんだ?w」
繋心「あ゛ぁ!?」
咲弥「お姉ちゃんと一緒だね……」
繋心「な、に…言って……」
咲弥「私は後悔しないよ?その為に戻ってきたようなもんだもん!!」
繋心「そ、そうかよ……」
咲弥「でも、ありがと(ニコ)だから繋ちゃんも頑張って!まだ間に合うよ!」
バタバタと中へ入っていく咲弥
繋心「頑張るとか間に合うとかなんなんだよ…ったく…」