第9章 覚悟
日向と影山が話に来た放課後。
体育館から聞こえる音に導かれ中を覗く東峰
日向「もう一本こーーーーい!」
影山「うるせー!分かってんだよ!いくぞ!?」
日向「おう!!」
“シュッ…………バシンッ!!”
東峰「っ!!」
“そんで一番高いとこでボールが手に当たってボールの重さがこう…ズシッっとくる感じ!大好きです!!”
東峰(知ってる……よく知ってる……)
自分の掌を見つめる東峰
咲弥「凄いでしょ?あの二人……」
東峰「咲弥!?……」
咲弥「必死で…がむしゃらで…何より毎日楽しんでる…まるで昔の私達みたい(ニコ)」
東峰「…………」
咲弥「翔陽はさ…中学でバレー部一人で…バレーと言うバレー出来てなくて…高校でやっとチームでバレーやる楽しさを知った。飛雄はズバ抜けた才能があるがゆえにチームから孤立して苦しい思いをした…そんな二人が同じチームで新たな仲間を得てあんなにキラキラしてる(ニコ)私はそんな今の烏野バレー部みんなで全国へ…オレンジコートへ行きたい!」
東峰「っ……」
東峰の出していた掌に手を重ねる咲弥
咲弥「あのスパイクの気持ちよさを一番知ってるのは旭じゃないの?」
東峰「っ……そ、れは…」
日向「よっしゃーー!!対ネコ戦も速攻決めるぞーー!!」
東峰「え、ネコ?」
咲弥「うん、音駒と練習試合する事になって……」
澤村「ゴールデンウィーク最終日に練習試合なんだ」
東峰「げっ!!」
澤村「“げっ!”ってなんだ!」
バタバタバタバタ……