第8章 約束
月島「ほんと図々しいですね。咲弥さんがさっきもあんなになったの全部あんたの今までの行いのせいでしょ?それで普通に話せるようにとか友達に戻りたいとかあり得ないんだけど」
及川「っ……」(下を向き目を閉じる)
咲弥「みんな……ありがとう……でも少しだけ、話していいかな?」
菅原「咲弥…?」
月島と菅原の手に少し力を込めて握ってから
二人の手を離し及川に近づいて行く
月島「咲弥さん?」
咲弥は及川の前に立ち話しかける
咲弥「わ、たしは…徹ちゃんだけが悪いって思ってないよ?」
下を向いていた及川が頭を上げ咲弥を見つめる
咲弥「私も好きだったから、他の女の子の気持ちも分かる…そりゃ守ってほしかったけど……私も嫌がらせが怖くて徹ちゃんの傍にいる事を諦めたからおあいこね?(ニコ)」
そう言って弱々しく笑う咲弥
澤村「咲弥……」
咲弥「徹ちゃん……」(及川の手を取る)
及川「咲弥……?」(目から一筋涙が溢れる)
咲弥「男は泣いちゃダメでしょ?(苦笑)」
及川「な、泣いてない…」
咲弥「うそつき」
及川「…ごめん……ほんとにご、めん……守ってやんなくて…自分の事ばっかで……ほんとに…………ごめん」
他の人に見えないように再び下を向いて
泣きながら咲弥に謝った