第20章 過去のしがらみ

澤村「咲弥！大丈夫か！？」

咲弥「だ、い…ち……」


まだガタガタと震えている咲弥
ブラウスの前は破られ服は土まみれだった…


澤村「とりあえず家に入って風呂入れ…そんで着替えろ」

咲弥「でも…」

澤村「ちゃんとここにいるから…後、警察にも…」

咲弥「待って！」

澤村「え…？」

咲弥「警察は待って…」

澤村「なんで！お前ここまで…」

咲弥「お願い…」

澤村「……じゃあ武田先生と烏養さん呼ぶからな！これは譲れないぞ？」

咲弥「分かった……」

澤村「後、明日病院も行こう」

咲弥「大丈夫だよ？擦り傷くらいだし……」


“ギュッ”


澤村が咲弥を抱きしめる


咲弥「え？あ、あの…だ、大地？」

澤村「お前は大丈夫でも…俺が大丈夫じゃない…心配なんだ……」

咲弥「大地……」

澤村「頼むから……病院に行ってくれ……」

咲弥「分かった…明日行くね」


澤村「……ってす、すまん！抱きしめるつもりは……！あー旭には言えねー…///と、とりあえず中に入っとけ」

咲弥「う、うん……」



咲弥を家の中へ促し澤村は先生達に連絡を入れた後……



澤村「やっぱり旭にも連絡入れないとな……」



澤村の連絡で武田、烏養、東峰が咲弥の家に到着


繋心「おう！澤村！どうだ…」

東峰「咲弥は！？大丈夫なの！？」

武田・繋心「「…………」」

澤村「旭、とりあえず落ち着け！」


ガラガラガラー……


咲弥「大地……？」

澤村「おう…大丈夫か？風呂入ったか？」

咲弥「うん……って旭……どうして……」


東峰「大地が電話くれて…大丈夫か！？」


咲弥「だい…じょうぶ……」



繋心「ほんとに大丈夫なのか？」

澤村「明日病院行ってこいよ？」

咲弥「うん…大地に言われたし、ちゃんと行くよ？」

澤村「頼むな…？」

咲弥「うん……」




東峰「……？」