第20章 過去のしがらみ
東峰「へ、へぇ……で、どうして俺…?なんで今?」
鈴村「入学してセンパイ見た時からずっと好きだったんですよ?でもあの人と付き合ってるかもとか聞いて…奪いにきました![ニコッ]」
咲弥は自分を抱きしめるような格好で俯いて軽く震えていた…
東峰「咲弥…?」
キーンコーンカーンコーン……
鈴村「残念……また次も来ますね![ニコ]」
鈴村は教室を出て自分のクラスへ戻っていった
東峰「咲弥?どうした…」
咲弥「ごめん……なんでも…ない」
咲弥は東峰を見ずに席についた……
東峰「咲弥…?」
~2時間目の休み時間~
鈴村「旭センパ~~イ!」
咲弥「っ!」
東峰「え……」
咲弥「ごめん…」
東峰「咲弥!?」
東峰が止めるのも聞かず廊下へ逃げるように出ていった
鈴村「やったぁ♪あの人いないならゆっくり話せますね!」
東峰「いや、俺は咲弥が…」
鈴村「だーめ!」
東峰「え!ちょっと!」
「月城さん可愛そうだよ…」
「いろんな噂があるわりに東峰はヘタレだからな…」
教室のドアを閉めて廊下に出た咲弥は自分を抱えるようにしてその場に崩れ落ちる…
「咲弥さんっ!?」
咲弥「…………力…?それに龍…2年みんなで……」
縁下「鈴村さん…来てますよね…」
咲弥「……っ…」
田中「旭さんは…」
咲弥「捕まってる…」
西谷「付き合ってるなら咲弥さんが“ガツン”と言って……」
咲弥「言えないっ!言いたくても…声が…出なくなる…」
縁下「っ…」
咲弥「彼女…中学で色々してきてた中心角の1人なの……」
縁下「え……」
田中「っ!」
咲弥「見た目変わってて名前聞くまで分からなかった……」
縁下「そんな……」
咲弥「旭たちのあんなの見てたら……中学の頃を見てるみたいで…ってごめんね…力達にこんな事……」
縁下「いえ……」