第20章 過去のしがらみ
ある日の昼休み…
清水「あれ……何?」
咲弥「あれは……腕組んでるね…」
菅原「いや、そう言う事じゃなくて…」
咲弥「えっと……なんて言うか……」
咲弥は朝からの出来事を思い出しみんなにポツリ、ポツリと話し出す……
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その日の朝、朝練終わり…
咲弥「あ、旭!教室まで一緒に行こ[ニコッ]」
東峰「咲弥…[ニコ]」
「旭センパイっ!おはようございます♪」
そう言って突然咲弥との間に割り込み東峰に抱きついてきた女の子…
東峰「へっ!?あ、ちょ、え!?な、何!?」
咲弥「…………」
東峰「ちょ、咲弥!?」
「あんな人ほっといて私と一緒に行きましょ!ほら!」
そう言って東峰を引っ張って行く
そんな二人を呆然と見つめる咲弥……
そしてそれは休み時間も続いて……
~1時間目の休み時間~
東峰「咲弥…朝はなんかごめん…知らない子が急に…」
咲弥「知らない子……?」
「旭センパイ!」
東峰「っ!?」
咲弥「…………」
咲弥の目の前で東峰に抱きつく女の子…
咲弥「ほんとに…知らない子?」
さすがになつき方が激しすぎて疑いの目を向ける咲弥
東峰「え!?ほ、ほんとだって!!」
「おいおい東峰に女子が抱きついてるぞ?」
「俺朝も見た!」
「え、東峰って月城と付き合ってたんじゃなかったの?」
「うそ!俺澤村か菅原かと思ってた!」
「でも月城さんと付き合ってるなら彼女の前であんなのされたら私だったら無理……」
他の生徒がザワザワしだす…
東峰「咲弥!俺は違う!っていうかほんとに知らない子!」
「旭センパイ!あんな人と話さないでください!」
咲弥「え……っと……」
「私!旭センパイの事好きなんです!」
咲弥「っ!」
「何!?公開告白!?」
「え!修羅場!?」
東峰「え!?って君ほんとに誰!?」
「あ、私ですか?私は2年の鈴村奈菜です!」
咲弥「鈴、村…奈菜……?[ウソ…]」