第12章 宿敵
繋心「おーーっし!それじゃぁ練習再開だ!」
「「おっす!!」」
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武田「音駒って強いとこなんですねー…どんなチームなんですか?」
繋心「現状はさすがに知らねえけど昔っからレシーブの強いチームだった……突出している選手がいるとかではなかったんだが穴がない。うちとは真逆だな!ネコっつーだけあってとにかく、しなやか……って現状は咲弥の方が知ってんだろ?」
咲弥「ふぇ?!」
繋心「なんだよその声は……で?どうなんだよ」
咲弥「繋ちゃんの言った通りだよ」
武田「と言いますと?」
咲弥「安定した全体のレシーブ力。静かでしなやかなプレー……うちとは真逆です(ニコ)」
繋心「やっぱりそうか……どこまでやれるかねぇ…」
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《休憩中》
♪~♪♪~~
咲弥「うわ!す、すみません!」
繋心「咲弥!音切っとけー!」
咲弥「ご、ごめん」
ケータイのディスプレイを見て声を出す咲弥
咲弥「げっ!?」
((ん?今咲弥らしくない声が……))
武田「咲弥さん?どうしましたか?」
咲弥「え、あ、いえ……」
繋心「ずっと鳴ってんぞー?出てこいよ」
咲弥「で、出たくない……」
繋心「はぁ!?俺が出るか?」
咲弥「っ!?で、出ます」
体育館の外へ電話しにいく咲弥
繋心「電話に出たくない相手とか……訳アリか?」
武田「咲弥さんに限って変な事はないと思いますよ?って、え?!みんな!?」
繋心「おぃ、おぃ、何やってんだよアイツらは……」
咲弥にバレないように咲弥の会話が聞こえるよう体育館の壁にへばりつく面々……
清水「バカですか?」
繋心「青春だな…(苦笑)」
武田「あははは…(苦笑)」