第18章 時を越えて〜分岐〜信長ver.中編 ※R18、R20あり
※R20です。自己責任でお願いします。
牢に拘束されていた明姫は、とある場所へ運ばれていた。突然、牢へ入って来た男たちに両手足を縛られ、目隠しと猿轡をされる。そんな状態では抵抗することも、声を上げることもできない。ただ、言い知れぬ恐怖にブルブルと震えることしかできなかった。
ガタガタと揺れる荷車に乗せられ、半日以上が経った頃、目的地に着いたのか揺れが止まる。
「下ろせ」
そう指示が出され、誰かに担ぎ上げられる。
「うわっ。この女、漏らしてやがる。」
明姫を担ぎ上げた男が、特有の臭いに顔をしかめて言うと
「良い。そのまま運べ。」
最初に指示した男がそう告げる。
当の明姫は、羞恥で気がおかしくなりそうだった。恐怖のあまり我慢できずに催してしまった己の醜態を、知らぬ者たちに見られ、知られた。気位の高い明姫にとって死んでしまいたい程の恥ずかしさを感じていても、どうすることもできない。この時点で既に地獄のような気分を味わっていた。
「お待ちしておりましたよ。」
突然聞こえて来た、また違う男の声。
「くくっ。これでも急いで参ったのでご勘弁を。」
そう答える男の声に明姫はハッとする。
(この声は…光秀様?)
「さあさあ、その女子をこちらへ。」
嬉々として言う男に従い、下された明姫の目隠しが外される。長い時間、塞がれていた視界の焦点を合わせるのに瞬きを数回すると、映し出されたのは
「ーーっ」
明姫の予想していた通り、光秀の姿。その横には、ニヤニヤと気色の悪い笑みを浮かべる初老の男が立っている。
そして、周りを見回せば
「ーーーーっ!!!」
牢に入れられる数名の裸体の女と、また別の牢には繋がれた十数頭の大きな犬たち。その光景を目の当たりにすれば、急に気付く強烈な獣臭と犬たちの啼き声。
「どれ」
初老の男はそう言うと、明姫の足を縛った縄を解き、着物の裾をたくし上げる。
「ーーー(うぐっ!!)」
声にならない叫び声を上げて、足をバタバタさせて嫌がる明姫を押さえ付け、男が蜜壺に指を挿すと
「ーーー(ぐあっ!!)」
痛みに仰け反る明姫。
「くくくっ。生娘ですか。これはまた。」
男は嬉しくてしょうがないと言った顔で笑う。
「この女の蜜壺が畜生に貫かれて血を流すところを想像するだけで、天にも登るほど興奮しますな。」
鼻息荒く、言う男。
そう、この男は『獣姦』という一癖を持っていた。