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《イケメン戦国》時を越えて

第18章 時を越えて〜分岐〜信長ver.中編 ※R18、R20あり


信長と光秀のやり取りに困った舞は
「厠へ行って来ます。」
と言って、その場からなんとか逃げ出した。広間を出ると、少し疲れたので休ませてもらおうと光秀の政務室へと向かう。

武将たちの政務室が並ぶ二の丸への階段を登り切ると、そこに
「舞姫様。」
「…明姫様。」
明姫が立っていた。
「今日はどちらへ?」
嫌味のように聞いて来る明姫に
「光秀さんから、忘れ物を取って来るように言われまして…。」
と誤魔化すが
「嘘仰い!光秀様との関係を続けながら、信長様の妻の座も狙うなんて!なんて強かな。」
そう強い口調で責め立てられる。
「そんな言い方ひどい!光秀さんとはなにもありません!」
カッとなった舞が言い返すと
「まあ、この私にそのような口の利き方を…。身の程を弁えなさい!」
そう言って、明姫が舞の肩を押す。

すると

「きゃーーーっ!!」

階段を登り切ってすぐの場所に立っていた舞はバランスを崩し
ガタガタッーー
背中から落ちて行った。

「「舞様!!」」
すぐに二箇所から聞こえる声と
ドサッーーガターンッ!!
階段の下から響く衝撃音。

その音に、
「何事だ?!」
と家臣たちが慌てて駆け付ける。
広間にいた武将たちも、部屋を飛び出した。

「「「「舞様!!」」」」
聞こえて来る家臣の叫びに
「「「どけっ!」」」
その場に群がる者を押し除けて、武将たちが行き着いた先には

「「「舞!!!」」」

舞が倒れていた。

そして

倒れる舞の下には

「九兵衛!」

九兵衛が舞を守るように、下敷きになって気を失っていた。
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