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《イケメン戦国》時を越えて

第3章 時を越えて〜素性〜


それらに興味が湧いたのか、皆が回りに集まって来た。
「説明しますね。これは、スマートフォンと言って電話やメールができるものです。」
「でんわ?めえる?」
不思議そうに首を傾げ問いかける伊達政宗。
「あっ、電話と言うのは、離れている人とお話ができる機械で、メールと言うのは、離れた人へ文が送れる機能のことです。説明が難しいけど、このスマートフォンがもうひとつあって、電話やメールを中継するための設備があればこの時代でも使えるから分かりやすいんでしょうけど…」
「文のやり取りならこの時代でもできるぞ?」
「この時代だと確か、早馬とかですよね?相手に届くまでに時間がかかるでしょう?」
「そうだな。」
「これだと、同時にやり取りができるんです。電話をかけて相手に通じれば、この機械を通して会って話すように会話ができます。メールも瞬きする間に相手に届きます。相手が忙しくて電話で会話できない時なんかはメールを送っておけば、それを見た相手から返事が送られて来ます。」
「へぇ、じゃあ俺が安土にいても奥州とその場でやり取りできるのか。便利なもんだな。欲しいなコレ。」
「そうですね。こういったものが普及するのは今から450年以後なので、それまでご健在なら使う機会もありますよ。」
そう悪戯っぽく笑って言うと、
「阿呆か!俺は不老不死じゃねえ。」
と笑いながらおでこを突かれた。

「後は、これで写真を撮ることもできます。」
「しゃしん?」
問い返して来た石田三成を

カシャッーー
と撮影すると、音に驚いたのか一同が目を丸くする。
「あっ、びっくりさせてごめんなさい。今、石田三成さんを写したのですが、写真っていうのはこうやって撮ったものを紙のようなものに写したものです。」
そう言いながら、撮ったデータを見せると
「「三成だ」」
「三成だな。本物みたいだ。」
「私…ですね。」
それぞれが思い思いの感想を述べる。
「今は停止画像を撮りましたが、動画を映すこともできます。」
「動画?」
「はい。動く画のことです。」
そう言って、今度は全員にスマホを向ける。

再生すると、みんな驚き過ぎて固まっている。
「これは面白い。」
「俺ってこんな動きしてんだな。」
これまたみんな目を丸くしていた。
スマホ談議は充電が切れるまで続いた。
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