第9章 休戦日
「はぁ、...........い、いじわる..........んんっ」
「いじわるなのは貴様だ。どれだけ俺が愛を囁いても貴様はだんまりで何も言わん。今夜くらい、俺が欲しいとその口から言わせたい」
私の頬をぺろっと舐めながら、手は焦らす様に秘部を弄り続ける。
「あっ、.......はぁ、..........お、ねがい......」
「何を願う、空良?」
「も...............んっ、......欲しい.......」
「何が欲しい?」
最後まで言わせる気の魔王は容赦なく私を追い詰める。
「っ.........信長..様が、....欲しい」
言い終わると同時に顔に更なる熱が集まり、もう、恥ずかしくて信長様の顔を見ることなんて出来ず俯いた。
「ふっ、想像以上の破壊力だな......」
「えっ?ぁっ、待っ............んあぁっん!」
驚く間も無く息が止まる程の質量のアレが、一気に私を貫いた。
「っは、の、信長様?....あっ、こんないきなり、ぁ....」
急な刺激にいってしまった私の身体はまだ痙攣が止まらない。
「っく、空良、悦びすぎだ力を抜け」
「っは、っあ、無理です。はぁ、まだ私.......」
信長様を受け入れた悦びで震えが止まらず、縋るように信長様の首に手を伸ばして抱きついた。
「っ、阿保、力を抜けと言ったんだ。誰が煽れと言った」
信長様は苦しそうに息を吐きながらおでことおでこを寄せる。
「はっ、ぁ.....信長様ぁ」
一夜限りの魔法にかけられた私のタガは完全に外れ、自分ですら聞いた事のない甘い声で信長様の名を呼んだ。
「っ、悪いがこれ以上は優しく抱いてやれそうにない」
余裕をなくした目が私を捉えると、私の唇を激しく奪った。
「んんぅ........」
一つに繋がり重なり合っていた肌が少し離れると、信長様が腰を打ちつけ始める。
「あっ、.....あっ、.....」
褥に身体が溶け出しているみたいに気持ちが良い。