第9章 少しだけ未来の話(銀時裏夢)
銀時の物を絞り上げるように遼の中が収縮する。
「ちょっ、締めすぎだって。っは、俺も出すぞ」
数度中を突き上げて、銀時は遼の中に吐精した。
暫く余韻を楽しんだあと、銀時はゆっくりと自身を引き抜く。
遼は荒くなった呼吸を整えると、そっと銀時から離れて湯船を出る。
「銀ちゃん、私先に出るね」
「ん、ああ」
出て行く遼に生返事をしながら、銀時は肩まで湯に浸かり、扉の向こうに遼の気配が無くなったのを確認してから風呂を出た。
台所に寄り、いちご牛乳片手に居間に行くと、遼がぼんやりとソファに座っていた。
「うわっ、電気くらい点けろよ」
「んー……何か、逆上せたみたいで」
「じゃあ、コレ飲め」
「いいよ、コップないし、直飲み苦手だし」
「しゃあねぇな」
銀時は台所に戻りコップを手に取ると、水を注いで遼に手渡す。
「ありがと」
「どういたしまして」
遼の隣に座った銀時は、ゆっくりと水を飲む遼をちらりと盗み見た。
しっとり上気した頬や、少し眠そうなその瞳が、銀時の欲情をかき立てる。
「銀ちゃん」
「ん?」
「そういえば、神楽ちゃんと定春くんは?」
「お泊まり。だから、朝まで一緒に居られるぜ」
そう言って、銀時は遼の手からコップを奪い、口吻た。
わざとらしく立てられたリップ音に、遼の表情がとろりと溶ける。
「遼、布団行こうぜ」
耳もとで囁かれ、遼は反射的に頷いた。
銀時はもう一度軽く口吻ると、手を引いて寝室へ向かう。
布団の上に座った銀時の隣に腰を下ろした遼は、甘えるように銀時に凭れ、服の裾を軽く引いた。
「どうした?」
「何か、初めての時みたいにドキドキしてて、どうしたらいいかわかんないの」
「じゃあ、初めての時みたいに優しくしてやるよ」
遼を布団に寝かせて額に口吻、寝巻きの帯を取る。
「何だ、下着着けてなかったんだな。もしかして、二回戦期待してたのか?」
「ん、だって……もっと銀ちゃんに触って欲しくて」
「あんまり可愛い事言うと、銀さん我慢出来なくなるかも」
「あっ、ん」
ごつごつした手に胸を弄られ、遼は身を捩って吐息を漏らした。