第9章 少しだけ未来の話(銀時裏夢)
「あっ、んっ、銀ちゃ……んっ」
「うっわ、エロい声。まだ胸だけだぞ。こっち触ったら、どうなるんだ?」
銀時の右手が胸から離れ、焦らすように遼の腹の辺りを滑る。
「この下、何が有るんだっけ?」
「し、下?何?」
「正解は、遼が一番感じる所」
「ふうっ!あっ!」
秘裂をなぞられ、遼の腰が揺れた。
「もう、ぐちゃぐちゃに濡れてる」
「言わない、でっ。んっ、ああっ」
銀時の指が動く度に、遼は声をあげてしまいそうになり、身を固くして下唇を強く噛み締める。
そろそろ遼の限界が近いと感じた銀時は、指を激しく動かし、主張し始めた花芽をギュッと抓みあげた。
「遼、ちゃんと声出せって。ほら」
「ひっ、あぁぁっっ!」
「おっと。大丈夫か?」
「はぁっ、はぁっ、大丈夫、じゃない」
「じゃあちょっと休むか」
銀時は遼を軽々と抱き上げると、そのまま器用に湯船に浸かる。
狭い湯船の中では、銀時が遼を後ろから抱きしめるような形になった。
「何か、クラクラする……」
「気持ち良くなりすぎたんだろ。ちょっと水足すな」
遼はじゃばじゃばと水が落ちる蛇口の下に手を伸ばし、その冷たさにほっと息を吐く。
「そういえば、一緒に風呂に入るの初めてだな。つーか、明るい所で遼の裸見るのが初めてな気がする」
「一々言わなくていいから」
「何だ、照れてんのか?」
揶揄うような銀時に、遼は水を止めて膝を抱えた。
色々とあり過ぎて、まだ頭が混乱している。
「ねぇ銀ちゃん、あの……本当にいいの?」
「何が?」
「その……さっきの、子どもの話」
「正直、あんまり覚悟は決まってねぇけど、遼が俺以外の誰かとって思った時、すっげぇ落ち込んだ。遼の傍に居るのも、抱きしめるのも、俺じゃないと嫌なんだ」
まるで子どものわがままのような銀時の言い分に、遼はほんの少しほっとした。
「私も、銀ちゃんの隣に居るのは私がいいな」
「……煽ってる?」
「ちょっとだけ」
「今日は抑えが効かないかもしれないけど、いいか?」
耳もとに唇を寄せられて囁かれ、遼は小さく頷く。
「じゃあ、一回ここでヤるな」
「え?」