第29章 支配される心と体（近藤・土方裏夢）

土方の言葉に、遼は驚いて目を見開いた。
漸く目が合ったことに満足した土方は、繋がったまま遼の顎を掴み口づける。
突然の事に抵抗できなかった遼は、されるがままに口内に滑り込んできた舌を受け入れた。

「んっ」
「…っ、は。もう脳みそまで溶けてんのか？」
「副、長……あの――」
「案外わからねぇもんなんだな。ナマで挿れても」
「あっ、やっ、待って、抜いてっ」

状況を理解した遼は、もじもじと腰を動かすが、それを見越した土方は奥までぴっちりと挿入して嘲るように口の端を上げる。

「きっちり中出ししてやるから、ちゃんと孕めよ」
「んあ"っ！ああぁぁっっ！！」
「ほら、子宮が降りて来てんのわかるだろ。今から俺のを飲み込めるくらい解して孕みやすくしてやる」
「やめ"っ、そんな所っ――あ"っ……ああ……！」

何度も奥を突かれる内に、遼の意識も朦朧としていき、無意識に自由になっている両足を土方の腰に絡めた。
まるで、離してくれるなと言わんばかりの行為に、土方の射精感が一気に高まる。

「一番奥に出してやるから、しっかり受け止めてイけよ」
「んあっ、はいっっ！！」
「ほらっ、イけっ！」

優しく、激しく奥を突かれ、遼の表情がぐしゃりと歪み、絶頂の予感に腰を持ち上げて一層快楽が得られるような姿勢になると、受け入れるその瞬間を待った。
庇護欲と嗜虐心を同時に煽る遼の淫靡な表情に後押しされるように、ぐっと中を突き上げる。

「っあ"――！」

遼の体が強張り、びくんと一際大きく体が跳ねて結合部からどろりと愛液が漏れだした。
追い打ちをかけるように遼の中で土方の物が弾け、二人の体液が混ざり合う。

「ひっ、～～～あっ！」

容赦なく注がれるその感覚に、遼は言いようのない幸福感を覚えて全身を震わせた。

「ふうっ。じゃあ、最後に――」
「えっ……？」

土方は、一体化しそうな程吸い付く子宮口から鈴口を抜くと、最奥の遼の弱点を仕上げとばかりに軽く小突き回す。

「あ"、それイくっ！それイっちゃいますっっ！！まってまって……あー……んっ、ううっ！！」

また一つ大きく身震いをして遼が絶頂を迎えた。