第29章 支配される心と体(近藤・土方裏夢)
「近藤さん、説明したって仕方ねぇ。ホラ、準備しようぜ」
呆れた様子で大きく溜息をついた土方は、スカーフを外して隊服の上着とベストを脱ぐと、それをソファの上に置き、シャツの袖を捲った。
それに促されるように近藤も隊服を脱いでいくが、土方とは違ってシャツやズボンまでも脱いでしまい、下着一枚になる。
「いや、何でアンタまで脱いでんだよ」
「いや~、ちょっとムラムラしてきて。じゃあ遼ちゃん、まずはコレを使ってあげるね」
「な、何ですか、ソレ?」
「電動綿棒って感じかな。こうやって電源を入れると振動するんだよ。これでキミのクリトリスを可愛がってあげるからね」
先端が自分の指先よりも細いその器具を見て、遼は僅かばかり安堵した。
「当たり前ぇだけど、全然濡れてねぇな。近藤さん、先にローション垂らすからちょっと待ってくれ」
「ああ。出来るだけたっぷり掛けといてくれよ」
異様な状況の筈なのに、近藤と土方はいつもと変わらぬ口調で会話を交わす。
けれど、近藤の手には遼を弄るための器具が、そして、土方の手にはローションのボトルが――
ローションの蓋が外され、中身が遼の下腹部から陰部へと垂らされる。その冷たさに遼の体がびくりと震えた。
使い終えたローションに蓋をした土方は、煙草を取り出しそれを咥えると火を点けて遼を見下ろす。
「用意できたぜ、近藤さん」
「じゃあ、始めるか。遼ちゃん、キミが絶対裏切れないように体の奥まで「教育」してあげるね」
「ひっ・・・!」
遼の陰核に近藤の手に持った器具の先端が当てられ、ヴヴヴと低い機械音をたててそれが振動を初めた。
(え、や、なにコレ…!?)
「すごいでしょ。綿棒みたいに細いバイブなんだって。ほら、細いから皮の中まで入っていくよ」
「……ッッ!!!」
「近藤さんがちょっと当てただけなのに、すげぇビクビク反応してんな。顔も真っ赤になってんぞ」
揶揄うような口調で指摘され、遼は慌てて奥歯を噛みしめる。陰核に当てられたそれは、振動を続けながら普段触れられることのない場所へと侵入していき、遼に容赦のない刺激と快感を与えた。
「ッ、うっ…!」
「遼ちゃん、もう感じちゃったの?」
「ち、ちが――っ、ん"う”ッッ」