第24章 ハッピーメリークリスマス【神楽友情夢】
あなたと過ごす記念日なら、きっとどんな一日よりもキラキラ輝く「特別」になる。
【ハッピーメリークリスマス】
「クリスマスパーティー?」
「そうアル。前は失敗したから、リベンジネ!」
にっと笑った神楽に、遼もつられて笑う。
「でも、クリスマスパーティーって何をするの?」
「カー〇ルのチキンといちごのケーキをみんなで食べるアル。それから、歌を歌ってプレゼントを交換するアルよ」
「へえ、楽しそうだね」
「ごっさ楽しいから、遼と一緒にパーティーしたいネ!」
いささか興奮した様子の神楽に誘われ、遼はこくりと頷いた。
「私も。じゃあ、二人で計画して、みんなをびっくりさせちゃおうか」
遼の提案に、神楽の表情が一層輝く。
「楽しみだね。場所は万事屋でいいのかな?」
「銀ちゃんに頼んでみるネ」
「ありがとう。後はチキンとケーキかぁ……唐揚げなら作れるけど」
きっとそれじゃないと思いながら、遼は頭を悩ませた。お店で購入してもいいのだが、神楽が食べる量を考えると作った方が安くつく。けれど、フライドチキンは未知の食べ物だ。折角の日に、中途半端な物は出したくない。
「ケーキは買わないとだし、うーん……」
「遼、どうしたアルか?」
「パーティーの料理って、カーネ〇じゃなくてもいいかな?」
「もしかして、遼が作ってくれるアルか?!」
「うん。唐揚げとかポテトサラダとかになっちゃうけど、それでも良ければ私が作るよ。その代わり、ケーキはお店に買いに行こうか」
神楽の目がキラキラと輝き、「やったアルー!」とその場でジャンプした。
「そんなに期待されたら頑張らないとね。ケーキ屋さんってどこかおすすめがある?」
こうして、遼と神楽によるクリスマスパーティの計画が着々と進んで行った。