第1章 超好き
「ヤダよ、邪魔くせぇ」
たまには前髪おろしてってリクエストされた。んでその返事がこれね。
「なんでよぅ!可愛いのに~っ」
案の定、スゲーふてくされてるし。
「ブーブーブー」
「うるさいよ。ご近所迷惑」
コイツ、ぜってぇ忘れてる。俺が髪切って初めて前髪おろしてたとき『子供っぽい』って大爆笑したの。あれ、マジ傷ついたのに。ホント、勝手なヤツ。
「見たいな~、かわゆい潤クン」
「…わかってないねぇ」
「え?」
「俺としては、常にカッコよくありたいわけ。惚れた女の前ではさ?」
ま、本音でしょ。ねえ?
って
んなマジで照れんなよ!
俺の方が恥ずかしいじゃん…。