第31章 それぞれの闘い
杏としのぶ、カナヲが宿敵である上弦ノ弐 童磨と対峙している頃、他の隊士たちもそれぞれ因縁のある鬼と遭遇していた。
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善「いるんだろ。出て来い。
そこにいるのは分かってる。」
獪「口の利き方がなってねぇぞ。
兄弟子に向かって。」
獪「少しマシになったようだが、相変わらず貧相な風体をしてやがる。久しぶりだなァ。善逸。」
善「獪岳。鬼になったお前を俺はもう兄弟子と思わない。」
善逸 vs 上弦ノ陸 獪岳
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無限城内を鬼舞辻無惨を探し、走り続けていた炭治郎と冨岡。
── ガタンッ
そんななか、突然炭治郎の足場に突然襖が現れる。
炭「っ!!」
炭治郎はすかさず襖の縁を掴み、なんとか冨岡の元へと戻る。
冨「気を抜くな!!」
炭「はい!!」
冨岡から飛ぶ叱責に返事をしながら炭治郎は考える。
炭(この建物自体がうごうごと脈打って生きてるみたいだ。義勇さんと俺を散り散りにしようとしてる。できるだけ他の隊士たちと合流して離れず無惨の所へ向かわなければ…!!だけど無惨の居場所はまだ─…!!)