第27章 無限城戦 開戦
杏(速い…!!)
悲(更にこの肉体の再生速度。音からして今まで対峙した鬼の比ではない。)
杏も悲鳴嶼もあまりの再生速度に目を見張る。
悲(お館様による爆破と協力者による弱体化があってもこれ程の余力を残した状態。夜明けまで、この化け物を日の差す場に拘束し続けなければならない。)
攻撃を仕掛けてくる2人の鬼殺隊士へ向かって、鬼舞辻無惨は棘のついた蔓状の血鬼術を放つ。
ー 黒血枳棘 ー
杏(っ、捕らえにきてる…!!)
明らかに悲鳴嶼よりも多い量の蔓が杏に向かってくる。
何とか斬り捨てているが、あまりの量に眉を顰める杏を察した悲鳴嶼がすぐさま技を放つ。
ー 岩の呼吸 参ノ型 岩軀の膚 ー
『っ、ありがとうございます!!』
それにより杏の方へ向かう蔓の数が減り、杏も技を出すべく日輪刀を構える。
ー 桜の呼吸 壱ノ型 桜吹雪 ー
対峙する杏、悲鳴嶼と鬼舞辻無惨。
そんな3人の元へ次々に鬼殺隊士たちが集まってきた。
最初に到着した不死川が鬼舞辻無惨へと叫ぶ。
不「テメェかァァァ!!お館様にィイ何しやがったァアーーーー!!」