第23章 オトメゴコロ。
し「そうですね。あ、杏さん。これどうぞ。」
しのぶは何かを思い出したかのように羽織の袂から風呂敷を取り出して杏に渡す。
『なんですか??これ…。』
受け取りながらも杏は首を傾げる。
し「私にもわかりません。
アオイから杏さんに渡すように頼まれたんです。
何か心当たりあります??」
杏(アオイちゃん…もう作ってくれたのね。)
しのぶから"アオイから”と聞いた途端、なんのことかピンとくる杏。
『いえ…、帰ってから見てみますね。』
しかし、しのぶにはそれを伏せた。
し「はい。それでは、お2人とも。また。」
甘「えぇ。さようなら。」
『はい。さようなら。』
そう言って3人はそれぞれのやるべきことへと戻っていく。
しのぶは共同研究。
杏と甘露寺は夜の警備と隊士たちの育成。
数少ない女性隊士。
その中でさらに少ない柱の女性隊士。
彼女たちが再び笑い合える未来は訪れるのか…────────