第4章 柱合裁判
ふふ、と笑うしのぶ。
宇「胡蝶、お前は俺が送っていってやろうか??」
宇髄はニヤリと笑い、しのぶを見下ろす。
しのぶは笑顔のまま、宇髄を見上げる。
し「大丈夫ですよ。宇髄さんははやくお嫁さんたちのところへお帰りください。」
ニコッと聞こえるほど微笑むしのぶ。
そんなしのぶの反応につまんねーなーと溢す宇髄。
宇「ったく、人の厚意は素直に受け取るもんだぜ??」
し「結構ですよ。それに、今日はカナヲとアオイが近くまで来ているのでそちらに向かいますから。」
宇「そーかい。相変わらず仲良しだなぁ。」
し「蝶屋敷の子たちはみんな、私の可愛い妹ですから。」
誂うように言う宇髄に微笑みながら対処するしのぶ。
宇「“みんな”ねぇ。……そういや、胡蝶。
蝶屋敷の後継は誰にするのか決めてるのか??」
し「“後継”…ですか??」
しのぶのことは誂えないことを悟った宇髄は話題を変える。
宇「あぁ、俺達は明日も知らぬ身だろ??
そう簡単にくたばるつもりはねぇがいつ何があるかわからねぇ。
蝶屋敷はなくては困る存在だからな。」
真剣なトーンになった宇髄の言葉に寂しげに微笑むしのぶ。