第20章 事件
音「ともかく!!そのクソやろ………コホン、隠が
杏さまに今後一切接触しないよう手を回さなけ
ればなりませんね。」
不「それはそうだが…まったく誤魔化せてないからなァ??」
口が悪くなってしまっている2人に不死川は溜息をこぼす。
音「すみません、つい…。」
不「こいつが起きてたら悲しむだろうなァ。」
祈「杏さまの前でそんな口汚いことは言わないですから。大丈夫です。」
誂うつもりで言った言葉に笑顔で返す祈里の言葉に不死川も思わず顔が引きつる。
不「似てきやがったなァ…。(ボソッ」
祈「何かおっしゃいましたか??」
不「いや、何でもねェ。それより、悲鳴嶼さんのとこまで終わったんだよなァ。」
不死川はわざと話を逸らした。
音「はい。何とか…。」
祈「柱の方々の稽古は有り難かったですが…二度と御免です…。」
余程辛かったのか、思い出して顔色が悪くなっている2人。
不「まだコイツの残ってんだから終わってねぇだろォ。」
音「うっ、………」
忘れたかったのか、不死川に指摘されて項垂れる2人。
不「何でも、普段よりキツイのにしてるらしいぞォ。」