第19章 柱稽古
柱稽古のことを口にした途端、2人はこのように言ってまったく譲らない。
流石に杏も少し困惑していた。
祈「いくら鬼の出現がないとはいえ、いつやってくるかなどわかりません!!」
音「昼間はともかく、夜に1人になられるのはよくありません!!」
『夜は不死川さんと巡回に行きますから大丈夫ですよ。』
祈「一晩中、警備されるわけではないでしょう??」
音「屋敷に帰ってから1人なのはダメです!!」
2人の圧に押され続ける杏。
『私の護衛をしててお2人が強くなれないのは困るでしょう??鬼との総力戦も近いんです。
私にも貴方たちをそう簡単に死なせるわけにはいかない責任がありますから。』
ね??と、興奮している2人を宥める。
祈「しかし…、」
杏(よし、いい感じだ。)
祈里を丸め込めそうになり、心のなかで小さくガッツポーズする杏。
音「でしたら、昼間は柱の方々の所に稽古に行って夜は帰ってくるのはいかがでしょうか??」
祈「それはいいですね!!」
『ダメです。』
音羽の提案で勢いが戻る2人。
しかし、その提案はとんでもないものだった為すぐさま止める。