第18章 刀鍛冶の里-終結
杏も冨岡の発言には思うところがあるが、なんと言ってもここは産屋敷邸。
あまね様が退室されたとはいえ、騒動を起こしていい場所ではない。
そんな中、冨岡が再び歩き出す。
不「待ちやがれェ!!」
『不死川さん…!!』
甘「キャー、だめだめ!!」
杏は不死川の袖を掴み、冨岡の方へと足を踏み出した不死川を止める。
あわあわしながらも必死に止める甘露寺。
杏や甘露寺の静止を物ともせず、後少しで不死川が冨岡を掴もうとした瞬間。
──パァン
合掌の音と共にビリビリと柱ですらすくんでしまう威圧感がその場の空気を一変させる。
そんな圧を発した悲鳴嶼が静かに口を開いた。
悲「座れ…話を進める…。
1つ、提案がある…。」
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