第18章 刀鍛冶の里-終結
し「現在のこの国の平均寿命は約50歳。
これから医療が発達すれば伸びていくでしょう。
恐らく90歳以上生きる方もこの中にいらっしゃると思います。
そして今私たちの平均年齢は約20歳。
これから約70年程生きることになります。」
甘「…そうね!!」
指を折りながら数を数え、うんうん、と頷く甘露寺。
し「これから70年間で得られる可能性のある力…。そんなものが今私たちの身体に湧いてくればその負荷はかなりのものでしょう。私たちは悲鳴嶼さん以外、まだ身体の全盛期ではありません。」
甘「確かにそうね!!」
甘露寺の元気のいい相槌にニコニコと笑うしのぶ。
し「はい。そこでその負荷を軽減させるための薬を開発しました。これは既に完成の域に達していると思います。」
伊「甘露寺は飲んだのか??」
薬の説明を聞き、伊黒はすぐさま尋ねる。
甘「うん!!飲んだよ!!私は持ってなかったんだけど、持ってた祈里ちゃんがくれたんです。」
ニコニコと答える甘露寺。
甘「薬飲んだ瞬間、なんて言ったらいいか分からないんだけど…なんとなくあった身体のその、負荷なのかな??それがスッ、てなくなりました。」