第17章 刀鍛冶の里-強襲
『小鉄くん!!どうしたんですか!?
出血すごいですよ!?』
時「小鉄くん無事だったんだね。良かった。でも止血したほうがいいと思うよ。」
小「音白さん!!無事だったんですね!!俺は大丈夫です。て、時透さん!!そんな身体で無茶したらダメですよ!!」
『え??』
小鉄の言葉に杏は思わず聞き返す。
小「時透さん鬼の血鬼術の針が全身に刺さったんです!!」
『え…??』
小鉄の言葉を聞き、時透の方へと向きなおる。
時「大丈夫ですよ。
手が少し痺れてるだけです。」
『…少し寝ててください。』
時「わっ、」
時透の言葉を聞いた瞬間、彼の頭を掴み、自らの膝へと置く。
『よく頑張りましたね。
今は少し休んでください。』
濡れてますけど我慢してくださいね、と付け加えて微笑む。
時「…はい。」
大人しくそう返事した時透の頭を撫でてあげながら、小鉄に話しかける。
『小鉄くん。鳩尾から出血しているように見えるのですけど、本当に大丈夫ですか??』
小「あぁ、これ切られた腕の方の血なんですよ。押さえたからついちゃって。腕の傷割と深いんで血が止まんないとこれから死ぬかもしれないですけど。」