第17章 刀鍛冶の里-強襲
そう言って、水の中の時透に背を向ける。
玉「里を壊滅させれば鬼狩り共には大打撃。鬼狩りを弱体化させれば産屋敷の頸もすぐそこだ。ヒョッヒョッ。」
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──同時刻
1羽の鴉が刀鍛冶の里近くの夜空を飛んでいた。
その鴉の向かう方へと走る桜色と黄緑色のグラデーションの髪の女性。
甘「急がなきゃ!!急がなきゃ!!
里のみんなが危ないわ!!」
鬼殺隊を支える8つの柱のうちの1人、恋柱の甘露寺蜜璃。
甘「でも私の担当してる地区から刀匠さんたちの里すごい近かったのね。びっくり!!よーし、頑張るぞォ!!」
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鬼の襲来による大混乱が起きたなか、杏と共にいなかった祈里と音羽は里の中央部にいた。
──カンカンカン
鍛「敵襲ーー!!鬼だー!!敵襲ーっ!!各一族の当主を守れ!!柱の刀を持ち出せ!!長を逃がせーー!!」
玉壺の血鬼術により現れた巨大な金魚の鬼が暴れ回る。
見張り台で鐘を打っていた刀鍛治のところへと登ってくる鬼。