第13章 記憶
それに彼女たちもきっとわかってますよ〜、と付け加え楽しそうに笑う。
『え、そうなんですか??』
し「私たち、伊達に杏さんより年上じゃないんですよ??逆になんでバレないと思ってたんですか??」
『いえ…、今まで不死川さんとどうこうなどと考えてこなかったので…。』
し「つまり、今は考えてると??」
『…っ、そうではなくて…!!』
楽しそうに色々聞いてくるしのぶに杏は未だに熱がこもる自分の顔を両手で覆う。
杏(だめだ…、これ以上この話してたら墓穴しかほらない…!!)
『任務のことですけど…!!しのぶさんは何か気になることありませんでしたか…??』
頬をほんのりと赤く染めたまま、必死に話の軌道修正をはかる。
し「また誤魔化して…。まぁ今日はこれくらいにしておきましょうか。そうですねぇ、宇髄さんの方で少し気になることはあります。」
『何かあったんですか??』
し「炭治郎くんと禰豆子さんなんですけど…。」
しのぶがそこまで言ったところで部屋の襖が開いて祈里と音羽がお茶とお茶菓子を持ってきた。
祈「すみません、お待たせしました。」
『ありがとうございます。』