第3章 壊された幸せ
お館様の言葉に力強く2人が頷く。
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2人が去り、部屋にいるのはお館様と眠っている杏。
お館様は眠っている杏の頬に軽く触れる。
お「早く、目を覚ましておくれ。杏。」
微笑みながら小さく、呟くお館様。
お「君には真実を話すが…受け止めることはできるかな…。」
まだ幼い少女を見つめ、微笑んだまま眉を少し下げる。
お「真実を知った君はどの道を歩むのかな…??」
あ「お館様。」
外に視線を向け、月を見ていたお館様にあまね様が声をかける。
あ「柱の皆様への連絡、滞りなく完了いたしました。柱合会議は明日の夜には行えそうです。」
お「ありがとう、あまね。」
あまね様に向かって、優しく微笑むお館様。
お「さぁ、明日になれば久しぶりに私の可愛い剣士(こども)たちに会えるね。」
再び、月を見上げたお館様は嬉しそうに顔を綻ばせた。
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