第11章 護衛役
その間、暇な杏と不死川は談笑を楽しむ。
祈里と音羽はどうしてもたまにチラチラと杏と不死川の様子を見てしまう。
そんな2人を見てしのぶはクスクス、と笑う。
し「さぁ、お2人とも。説明続けますよ。」
祈「あ、はいっ。」
音「す、すみません。」
し「大丈夫ですよ。
あの2人は気になりますものね。」
しのぶがふふっ、と笑いながら言うと、ウンウン、と頷く祈里と音羽。
看護の指導も終わり、いい時間になった頃、鴉が5羽飛んできた。
「カァァー!!実弥!!任務!!」
「カァァー!!アオイガ呼ンデル!!
至急、蝶屋敷ヘモドレ!!」
サ「杏!!久シブリノ任務ヨ!!
音羽、祈里モ同行シナサイ!!」
それぞれ3羽の伝達を聞き、しのぶと不死川は急いで帰っていった。
『祈里さん、音羽さん。私たちも任務ですよ。
隊服に着替えてきてください。』
祈.音「「はい!!」」
バタバタ、と走っていく2人を横目に見ながらサッ、とお茶セットを片付ける。
羽織を纏い、日輪刀を腰に差したところで祈里と音羽が着替えて戻ってきた。
『さぁ、行きましょうか。』
祈.音「「はいっ。」」