第11章 護衛役
し「あら??もしかして護衛役の方ですか??」
祈「蟲柱さま!!」
突然、門の方から声をかけられ慌てて振り向くと蟲柱 胡蝶しのぶの姿があった。
祈「お初にお目にかかります。この度、桜柱 音白杏さまの護衛兼世話役の任に就かせて頂きました。
鬼殺隊 階級 丙 花柳祈里と申します。」
し「ご丁寧にありがとうございます。」
スッ、と頭を下げ、挨拶する祈里。
しのぶもニコニコと微笑んでいる。
祈「蟲柱さま。杏さまは道場にてお待ちです。
こちらへどうぞ。」
し「あら、道場ですか??」
祈里の案内についていきながら疑問を口にするしのぶ。
祈「はい。実は今、杏さまと音羽さん…もう1人の護衛役の方が手合わせを行っています。」
し「そうなんですか。貴方は??」
祈「私は先に手合わせをさせていただき、外で蟲柱さまを道場へご案内するよう仰せつかりました。」
し「それはありがとうございます。」
互いに微笑んだまま会話をしながら道場へと足をすすめる。
し「ちなみに結果はどうでしたか??」
祈「完敗でした。私は呼吸の型ありで杏さまはなしだったのにも関わらず手も足もでませんでした。」