第9章 夢
し「アオイ!!処置の準備は…!!」
ア「できてます!!」
隠の手により意識不明である煉獄、杏が運び込まれた蝶屋敷。
しのぶが杏の鎹鴉に頼み、先に連絡していたため蝶屋敷ではその準備が整えられていた。
し「アオイは炭治郎くんをお願いします。
腹を刺されているようです。」
ア「わかりました。しのぶさまは…」
し「私は煉獄さんと杏さんを。
手が空き次第そちらにもいきます。
もし、何かあったら呼んで。
きよ、すみ、なほ。」
「「「は、はい!!」」」
アオイに素早く指示をだすしのぶ。
処置室の外から心配そうにこちらを覗き込んでいるきよ、すみ、なほに声をかけた。
慌てながらも元気に返事をする3人にニコリと笑いかけるしのぶ。
し「心配でしょうけど、大丈夫ですよ。
あなたたちはカナヲと一緒に伊之助くんと善逸くんの応急処置をしていて。」
き「わかりました!!」
バタバタと走っていく3人を横目に眠っている煉獄の方に向きなおる。
し「ふぅ…。」
小さく息を吐くと、煉獄の処置をしていく。
外で応急処置をしたとはいえ、多くの薬や道具を持っていっていたため、かなり精度の高い応急処置ができている。